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16:30のあくび [おっぽこ一番の思い出]
夕方4時過ぎて
君は活発になる
体を起こして伸びをして
顔に似合わない大あくびする
小さな口が大きく開いて
君が生きものだと感じる
ぬいぐるみなんかじゃないと
可愛いだけじゃないと
それが君の素晴らしきことだと
机上の毛玉たち [うちの子たちの詩]
手元に視線を感じたらそこに
大きな緑の眼ありき
どうか今は邪魔しないでおくれと
心で叫べば白い手が飛んでくる
テーブルには小物が散乱している
そいつを尻尾で払い除け
ここは私の場所だと寝転んで
柔らかな毛並みを見せつけてくる
タグ:詩
ログアウト [頭の中に出てきたやつ]
買い物帰りに初冬の風
薄いニットを通す
背筋が小さく震えて速足になる
夕陽に染まる落ち葉を蹴りながら
ポケットの中で着信
ともだちはみんな画面の向こう
一度どこかで会ってみたくても
たぶんこのままだろうな
宵闇が下りてきて歩道を青く包む
今日一日は夜へと進んで
みなさんまた明日
4回忌そして [おっぽこ一番の思い出]
うさぎさんや
うさぎさんや
私のかわいいうさぎさんや
4年前の夏に
お月様へ帰ったあなたです
あなたと暮らした部屋はもう
使っていた物すべて片付けられ
あなたの気配ひとつありません
それでも私の毎日は穏やかで
4回忌が過ぎていきました
そうですよ
あれから4年も経ちました
時間が悲しみを癒して
残った仲間たちが
寂しさを埋めてくれました
それでも時々
今でも時々
古傷が傷むかのように
あの頃の失敗を
悔んでは思い出に泣いて浸るのです
ごめんなさい
タイムマシンがあれば
やり直したい
うさぎさんや
うさぎさんや
小さなうさぎさん
心にとても大きく描かれた
うさぎさん
ふやかす夜 [おっぽこ一番の思い出]
影踏み [おっぽこ一番の思い出]
冬のそれは [おっぽこ一番の思い出]
鏡に映った君と
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