やっぱり、挟まる [おっぽこ一番の思い出]
おや、また挟まってる
座布団と座布団の間
この座布団はね
左のがパパ
右のが私
いつも並んで座っているんだよ
君は真ん中に居たかったのか
君は私にとって
息子みたいなもんだ
先住プレーリードッグの
烏龍さまがお兄ちゃん
もうおじいちゃんだけどね
歳の離れた弟が君だ
わからずやのわがままな兄でごめんよ
ママの私が代わりに謝っとくよ
この家で
君のパパとママは人間だ
君よりずっとずっと大きく
恐ろしい生き物だ
自分の正体を知っているからこそ
私たちは君ら小さな生き物たちに
やさしく在りたいんだよ
種族の違った家族で並んで
TVの前に座ろう
座布団の間に挟まる君を
踏まないように気を付けよう
種族の違う
大きさも違う
時間の感覚も違った君と
共に過ごそう
一日でも長く楽しく
君らは駆け抜けるように生きた
私たちの長くぬるい時間の中を
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