烏龍さまが寝息たてると [うちの子たちの詩]
先輩烏龍さま
夜は巣箱でぐっすり寝んね
昼間は我儘邦題、王様気取り
だけど寝顔は赤ちゃんみたい
突然やってきた
仔うさぎに
翻弄されて焦る日々
愛妻ゴルメロに先立たれ
その悲しみを乗り越えて
孤高の王となったのも束の間
大胆不敵な仔うさぎ登場
烏龍さま、危うし
そう思ってたのは烏龍さま、
あなただけでしたよ
私もパパも
仔うさぎおっぽこだって
あなたの地位など
気にしないのです
だから安心して
おっぽこと仲良くすればいいのに
だけどあなたは
野生なら
一夫多妻のプレーリードッグ
群れのボスになりたかったんだね
私はあなたに安全な毎日と
たっぷりの食事と
あったかい寝床を与えることはできても
群れのボスにはしてやれなかった
戦わないただ安全な暮らしと
戦いながら危険の中で勝利すること
どちらが幸福なのだろうと
時々、考える
幸福なんて
人間の価値観の中だけに
ある言葉なのかも知れない
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