4回忌そして [おっぽこ一番の思い出]
うさぎさんや
うさぎさんや
私のかわいいうさぎさんや
4年前の夏に
お月様へ帰ったあなたです
あなたと暮らした部屋はもう
使っていた物すべて片付けられ
あなたの気配ひとつありません
それでも私の毎日は穏やかで
4回忌が過ぎていきました
そうですよ
あれから4年も経ちました
時間が悲しみを癒して
残った仲間たちが
寂しさを埋めてくれました
それでも時々
今でも時々
古傷が傷むかのように
あの頃の失敗を
悔んでは思い出に泣いて浸るのです
ごめんなさい
タイムマシンがあれば
やり直したい
うさぎさんや
うさぎさんや
小さなうさぎさん
心にとても大きく描かれた
うさぎさん
そしてあの頃と同じ暑さの夏が去り
名月の美しい季節
あなたはあの夜空に浮かぶ
まぁるい月へ行ったのですね
お月様が
ほんのり黄みがかっている時は
きっとお祭りなのでしょうかね
白く光った三日月の夜は
目を閉じて誰かを想い祈るのか
うさぎさんや
うさぎさんや
月へ帰った我が愛しき
いつの間にか悲しみは癒えて
それでも時々涙が滲んでくる
前触れもなく思い出したら
その時、繋がっているのでしょうか
月へ帰った我が愛しき
うさぎさんや
4年目の部屋に
あなたの気配はもうありません
それでも心にはずっと
消えることなく
薄らぐことなく
あなたの姿
匂い
手触りが
ずっとここにあります
月と我が心に住まういとしき
うさぎさんや